中性脂肪って何?

中性脂肪って何?健康診断の結果を見て、中性脂肪を気にしている人は大勢いますね。そもそも中性脂肪って何なのでしょうか。多いと体に悪いくらいにしか思っていない人も多いでしょう。どんなものなのか、ちゃんと理解することが大切です。

血液の成分

採血をして遠心分離機にかけると、赤血球や白血球などの血球細胞や血小板などの固形成分と、透明で黄色身をおびている液体の血漿の2つに分かれます。この血漿から、更に血液凝固因子を取り除いたものが血清です。この血清の中に含まれる脂肪分を血清脂質と呼んでいます。この血清の中に含まれている脂肪分として、中性脂肪、コレステロール、リン脂質、遊離脂肪酸が挙げられます。それぞれの脂肪分に特徴があり、同じ脂肪分でも役割が違います。細胞膜を作る材料となるのがコレステロールとリン脂質で、私たちが生きて行くエネルギー源として、遊離脂肪酸が働きます。それも体には必要な成分ではあるのですが、過剰になると弊害が出てきます。コレステロールの総量の増加、中性脂肪値の上昇などでは、血液がネバネバした状態になってしまいます。これは脂肪分が血管にへばりつきやすくなっている状態で、血管壁を傷める原因になります。そのままでいると、将来動脈硬化の危険性もあります。

中性脂肪の役割

皮下脂肪、内臓脂肪の殆どが中性脂肪です。増加すると問題を起こしますが、体にとってはなくてはならない脂肪分なのです。中性脂肪があるお陰で、私たちは外気に左右されることなく、体温を一手に保つことができます。また、内臓を衝撃から守る役割もしています。内臓を脂肪で包むことによって、クッションになっているということです。前述していますが、有利脂肪酸は生きて行くエネルギー源となっているのですが、仕組みとしては、遊離脂肪酸が中性脂肪を分解し、血液の中に放出して全身を巡り、体の各部分が正しく活動するためのエネルギー源になるのです。

エネルギーに換算すると

1キロカロリーは、1リットルの水の温度を1度上げるために必要なエネルギーのことを言います。1gの脂肪を燃やすとするならば、中性脂肪だと、0度の水を9度にまで上げるエネルギーが必要です。かなりの量のエネルギーになることが分かります。

体脂肪・コレルテロールとの違い

同じ脂質でも、中性脂肪とコレステロールは同じものではありません。体の脂肪組織をまとめて体脂肪と呼んでいますが、中性脂肪はこの体脂肪のもとになります。ですから、中性脂肪がたまって行くと、体脂肪になります。コレステロールは脂質の1つではありますが、細胞膜を作ったり、ホルモンを作ったりする役割をしています。中性脂肪がエネルギー源となり、コレステロールが体に必要な細胞膜などを作るという別々な役割をしているのです。共通するところといえば、どちらも血液中での濃度が高くなると、動脈硬化の原因にもなる高脂血症になってしまいます。

中性脂肪が蓄積される仕組み

食事から摂られた中性脂肪は腸で消化され、血液に乗って筋肉・臓器などの組織に運ばれます。そしてエネルギーとして使いきれないと、脂肪組織に溜められたり、肝臓に取り込まれます。食べすぎや運動不足になると、消費されるエネルギーよりも取り入れる中性脂肪の方が多くなり、どんどん体の中に中性脂肪がためられていき、肥満の原因になります。肥満になるとためこんだ脂肪組織から、血液中に中性脂肪の材料が放出され、血液に乗って全身にまわります。そして結果的に肥満が促進されるのですが、肥満によって溜め込んだ脂肪組織から、更に中性脂肪の材料が放出されるので、かなりの悪循環が生まれるのです。また、食事以外でも、中性脂肪は肝臓などでも作られます。